子どもと一緒に移住する場合の注意点を見ていきましょう。地方に移住する子育て世帯の多くは、自然豊かな環境で子どもを育てたいという希望を持っています。車で少し走れば海や山、大きな公園などがあり、水や空気がきれいで食べ物も新鮮で美味しいといった魅力があります。しかし、都会で生活しているからこそのメリットもあり、それらを失う点も考慮しておかなければなりません。商業施設や文化資本の数は都会の方が優れています。都会での生活に慣れている場合、ある程度の覚悟が必要です。
とはいえ、どちらか一方を優先するのではなく、適度に自然と都会のバランスを保った地域に移住するという選択肢もあります。何を重視するのか、家族でしっかり話し合っておきましょう。
都会に住んでいると、地域住民とコミュニケーションを取る機会は極端に少なくなります。一方、地方では人との距離感が近く、地域住民と顔を合わせる機会が多くなるでしょう。子育て世帯の場合、その傾向はより強くなります。子どもの学校行事や町内会の催しなど、様々な場面で地域住民とコミュニケーションを取ることになる点を考慮しておきましょう。学校や行政だけでなく、同級生の親とのコミュニティも重要になります。
教育に対して特別に力を入れている地域でない限り、都会に比べると学校や習い事の選択肢は少なくなります。どうしても続けたい、あるいは始めたい習い事があるなら事前に調べておきましょう。高校や大学に進学する際、通学圏での教育レベルや選択肢にも限りがあります。子どもの進路についても十分に考慮した上で移住先を決めましょう。
小さい子どもがいる場合、特に重要なのが地域の医療体制や近隣の医療機関です。特殊な疾病を持つのであれば、それに対応できる医療機関のある地域でなければなりません。移住先を検討する際は、その地域にある医療機関の数や種類、規模などを入念に調べておきましょう。また、医療機関にいく場合の移動手段なども検討しておいてください。
移住に関する支援や制度は自治体によって異なります。子育て支援制度の内容や充実度を事前に確認しておきましょう。子育てに関する補助金だけでなく、習い事に関する費用の補助を行っている自治体もあります。まだ子どもがいない家庭でも、出産に関する支援制度の有無を確認してください。子育ては困難の連続で、どうすればいいか分からない事態に遭遇することもあります。そういった時にどこに相談すればいいかなど、自治体のホームページやパンフレットなどであらかじめ確認しておくと安心です。
求人の探し方はいくつかあるので、自分に合った方法を選んでください。例えば、第三者からアドバイスを受けながら転職活動を進めたいのであれば、無料で転職をサポートしてくれる転職エージェントを利用しましょう。