利便性などを考えて、宮城県の中心部である仙台市に移住することを考えている人もいるかと思います。東北地方最大の都市である仙台市は企業数が多く、あらゆる求人が出ています。移住する人だけでなく、すでに宮城県内に住む人であっても仙台市で働くことを望んで転職するケースも多いようです。仙台市の求人事情について詳しく紹介しますので、興味のある人は参考にしてください。
まずは宮城県全体の求人事情を見ていきましょう。2020年の時点で宮城県の有効求人倍率は非常に高く、東北6県の中でも最高水準となっており、全国平均と比較しても高水準を維持しています。正社員に絞った場合、2019年の時点での有効求人数の中で約半数が正社員を占めていて、これは東北地方の中でもトップクラスです。なお、有効求人倍率とは企業からの求人数をハローワークに登録している求職者で割った数値です。
次に仙台市に絞って見ていきましょう。正社員の有効求人数に関しては、宮城県の中でも仙台市が1番多いです。2020年3月の時点で仙台市の正社員有効求人数は9,175件で、次に多いのが石巻市の1,538件、その次が古川市の1,114件であることからも分かる通り、その数は群を抜いています。そのため、仙台市は非常に転職しやすい地域といえます。
なお、平均年収についても高水準で、宮城県の平均年収は2019年の時点で463万9,000円となっています。東京や神奈川などの都市圏に比べると低いものの、全国的に見れば高く、東北地方に限っていえば最高水準です。
2020年の時点では、全求人に占める正社員の割合は前年と比較しても増えています。業種別だと、最も多いのは医療・福祉業界です。続いて、サービス業、建築業、小売・卸売業となります。正社員以外を含めた全体の求人数は減少していますが、これは新型コロナウイルスの影響が強いと考えられます。今後、コロナ禍が収束すれば回復に向かっていくでしょう。
なお、求人数のみを見ると医療・福祉業界とサービス業が最も多いのですが、サービス業においては全求人に占める正社員の割合がわずか6分の1となっています。そのため、正社員のみに限定する場合、建築業や製造業、IT業界などが狙い目といえます。特に建設業は約9割が正社員求人を占めています。IT業界は、求人数自体はそこまで多くありませんが、正社員求人の割合が約8割と高い水準なので、経験のある人なら正社員として転職できる可能性が高いです。
求人の探し方はいくつかあるので、自分に合った方法を選んでください。例えば、第三者からアドバイスを受けながら転職活動を進めたいのであれば、無料で転職をサポートしてくれる転職エージェントを利用しましょう。